やっぱり「人の可能性を伸ばす、広げる」ものに自分はワクワクするしゾクゾクする!と感じた今日。
東京大学生産技術研究所のギャラリーで開催された「Designing Body – 美しい義足をつくる -」展に行ってきました。
東大の山中俊治教授と研究室の学生、スタッフ、義肢装具士や義足メーカ、選手たちと共に、7年間に渡り取り組んできた「美しい義足プロジェクト」の一環として開催されています。
「2008年、パラリンピックの映像で、義足で疾走する選手に出会いました。人と人工物の新しい関わりを見出したそのとき、「美しい義足プロジェクト」が始まったのです。今回の展示は、義足プロジェクトの研究すべてをお見せする初めての試みです」
義足というと、肌色で人体に近しい見た目になるよう作られていて、かっこいいなと感じられるものはほとんどなかったし、それをつけている方もなるべく見えないように隠しているというようなイメージがありました。
でもこの展示の義足は、本当に美しくてかっこよかった。
女性がパンツスタイルで履いたときに美しい脚線になるようなデザインのもの。
陸上競技の女性ランナーのために鮮やかなピンクでアクセントをつけたもの。
3Dプリンタを使用して自然にあるものからインスピレーションを受けてデザインされたものなど。
見ていてワクワクする素敵なものばかり!
しかも陸上ランナー用のものは、美しさだけでなく、軽くて機能性があり、まるで身体の一部のようにフィットすることを意識してつくられているそう。
だから義足が美しいだけでなく、それをつけて走っているランナーの姿もとても美しい。
山中教授のライブドローイングは、ものすごいエネルギーを発していて、30分ずっと見続けてしまいました。
正直、義足というと、ほとんどの人にはマイナスな印象があると思う。
かわいそうとか、見るとつらくなるとか。
でもこの展示を見て、心から「かっこいい!」と感じた。
理屈ではなく、素直に人がそう思えるものをつくるのはすごいなと思った。
こんな義足があることがもっともっと世の中に広まってほしいと心から願います。。
そして今つらい状況にある人たちの可能性が、もっともっと広がってほしい。
「義足アスリートたちの駆け抜ける姿は、失われたその場所こそが、新たな可能性であると気付かせてくれます。」
心を動かされ、希望を感じる展示でした。