『HaTiDORi』は、2011年3月11日の震災後に出会った工藤瑞穂と伊藤照手が始めたプロジェクトです。
わたしたちの生きるこの世界には、様々な問題や課題があります。
自然環境、エネルギー、貧困、食、教育、労働など。
キーワードをあげればきりがありません。
HaTiDORiは広い世代のより多くの人に、様々な社会の課題に関して考えるきっかけを持ってもらうために活動しています。
知識や情報を共有し対話する場と、音楽や踊り、アート、フードなどを通して自分の思いを表現する場を融合したイベントを定期的に開催し、その収益をNPO/市民団体に寄付しています。
たくさんのひとが「小さくてもわたしにできること」をしていくことで、よりよい未来がつくれると信じています。
『HaTiDORi』の由来
ハチドリは中南米と北アメリカ各地に棲息する、体長10cm前後の極めて小さい鳥で、その美しさから「飛ぶ宝石」と云われるそうです。
“Humming”という言葉は、「歌をハミングする」という場合の“ハミング”で、ハチドリが文字通りハチのように空中で静止し花の蜜を吸う時に「ブーン」という音を立てることから来ているそう。
そしてハチドリは、愛・美しさ・知性・幸運・幸せのメッセンジャーで、誰かが大きな悲しみや苦痛の時期にこの鳥を見ると癒しのヒーリングを受けて悲しみが癒されると言われています。
『ハチドリのひとしずく』
ハチドリには、インディアンの間で伝わるこんな神話があるそうです。
森が燃えていました
森の生きものたちは われ先にと 逃げて いきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました「私は、私にできることをしているだけ」
小さなハチドリ・クリキンディのした行動が、「苦しんでいるひとのために、小さくてもわたしたちにできることを探そう。」というこのプロジェクトのコンセプトそのものです。
そしてハチドリのように、このプロジェクトが誰かの苦しみや悲しみを少しでも和らげるような、希望となるような存在になったらいいなと願っています。